高額療養費制度とは?

高額療養費制度ってなんだったかしら?
たしか医療費控除ってのもあったわよねぇ

両方使う事になるだろうから、まずは違いを見てみよっか!
高額療養費制度と医療費控除の違い
医療費が高額になったときに使える制度は2つあります。
それぞれの違いを簡単にまとめました。
制度名 | 高額療養費制度 | 医療費控除 |
---|---|---|
目的 | 医療費の自己負担を軽減する | 所得税・住民税を軽減する |
対象期間 | 1ヶ月の医療費 | 1年間の医療費 |
給付内容 | 1ヶ月に支払った医療費が一定の上限を超えた場合、その超えた分が後で払い戻される (※ただしマイナンバーカードを利用すると、窓口での支払いが自己負担限度額までに抑えられるため、後から払い戻しを受ける手続きが不要になる) | 1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合、確定申告でその一部を税金から控除することができる |
申請先 | 健康保険(協会けんぽ・国保など) | 確定申告(税務署) |
簡単に言うと…
- 高額療養費制度は、「1か月の窓口負担額が自己負担限度額を超えたときに、その超えた金額が公的医療保険から支給される制度」
- 医療費控除は、「税金が安くなる制度」
両方併用も可能なので、該当する場合はぜひ活用しましょう!
※医療費控除についてはまた別ブログで解説します!

私の自己負担限度額ってどのくらいかしら?

これ見て


わたしは扶養に入ってないから、
わたしの年収で見ればいいのね。

そうやで。
旦那の扶養に入った時は、旦那の年収で見てね。

分かってるわ。
そういえば今・・・
高額療養費制度の
負担上限額が見直しされてるのよね?

うん。
8月に上限変わる予定だったんだけど、見直しに入ったらしい。

金額はどのくらい上がる予定だったの?

は・・!だんなさん!

やっぱり気になるよね。
今年の秋までに改めて方針を検討するらしいし。


・・・上がってるわね。

果たして数年後はどうなってるのか・・
高額療養費制度の見直しについて、厚生労働省の資料もちゃんと目を通すように!
特に不妊治療を検討している方は、制度変更の影響を事前に確認しておきましょう

2026年、2027年に予定されていた
上限金額の改定内容も、下記に記載されてるみたいだね。
チェックしておこう。
📌厚生労働省:高額療養費制度の見直しについて
高額療養費制度を利用するための申請手続きについて

ところで、高額療養費制度って使ったことないんだけど、
どうやったの?
申請って大変そうよね。

病院窓口の、
マイナンバー読み取る機械でサッとできるで!

えぇ!?
高額療養費制度の申請方法は知っていますか?
その時になって慌てないように、事前に確認しておきましょう。
画像で確認

動画で確認
文字で確認
引用:デジタル庁「マイナンバーカードの健康保険証利用」
その時になって慌てないように、事前に確認しておきましょう。
書類を提出

〝限度額適用認定証〟っていう
紙を提出するやり方もあったわよね?

それもできるけど、時間かかるで。
でも、どうしてもマイナンバーカードが使えないって人は、
- 加入してる保険のHPから申請書をダウンロードして印刷
- 申請書に必要事項を記入して、保険証に記載された保険の所属支部や自治体窓口に郵送
- 一週間くらいで認定証が届くから、それを病院の窓口に提出!
協会けんぽの場合:限度額適用認定証を利用する

・・・な、なんか大変なのね・・。

付加給付の話もしなきゃね。

あ!忘れてた!

付加給付?
医療費負担を減らす『付加給付』あなたの健康保険にもありますか?
医療費が高額になったときに自己負担額を軽減してくれる「高額療養費制度」。
ただし、一部の健康保険組合では、さらに手厚い補助制度である「付加給付」が用意されています。
📝 付加給付とは?
「付加給付」とは、主に大手企業などの健康保険組合が独自に設けている医療費の補助制度です。
高額療養費制度だけでは補えない部分を、さらに軽減できる仕組みになっています。
🔍付加給付の主な特徴
✔対象者:付加給付制度を持つ健康保険組合や共済組合に加入している方(会社員やその家族など)
✔自己負担額の上限:1ヶ月あたり2〜3万円程度に抑えられる場合が多い
(ただし、具体的な金額は各健康保険組合によって異なる場合があります。)
✔申請不要の場合あり(健康保険組合による)
✔協会けんぽや国民健康保険には、付加給付はありません
📌注意※付加給付は誰でも使えるわけではありません
💰付加給付の概要
項目 | 内容 |
---|---|
対象者 | 主に大手企業の健康保険組合や、一部の中小企業・共済組合に加入している被保険者とその家族 |
対象外 | 協会けんぽ、国民健康保険、後期高齢者医療制度など |
給付内容 | 高額療養費制度の自己負担額をさらに引き下げる(例:自己負担額が月25,000円以下になる) |
運営元 | 各健康保険組合(例:三井健保、オムロン健保など)や共済組合が独自に運営 |
適用外費用 | 差額ベッド代、入院時の食事代、先進医療技術料など |
✅ 付加給付が適用されるか事前に確認を
この制度は、すべての健康保険組合で実施されているわけではありません。
ご自身が加入している健康保険組合のホームページや窓口で、付加給付の適用や詳細を確認することが大切です。
💡 「○○健康保険組合 付加給付金」で検索すると、該当する情報が見つかることもあります。

付加給付・・・手厚い!

ほんとね。さっそく確認しなくちゃ!

私は協会けんぽだからなかったで!泣

ぼくのところはあったよ。

まあ!上限額が上がっても安心ね。

いやいや、
高額療養費制度改正の影響で変更される可能性があるから!
一部の組合では、法令改正に基づいて
付加給付の上限額も見直されるかもだって。

・・・そっか、そうよね。
加入してる健康保険組合の公式発表を確認することにするわ。
まとめ
📌医療費の自己負担を軽減できる「高額療養費制度」と、さらに負担を減らせる「付加給付」は、知らないと損をする重要な制度です。高額な医療費が発生した際には、適切な手続きを行うことで、家計の負担を大きく軽減できます。
また、付加給付は健康保険組合ごとに異なるため、自分が加入している保険の制度をしっかり確認することが大切です。意外と知られていない制度ですが、活用すれば実質負担額を大幅に減らせる可能性があります。
医療費負担を最小限に抑えるために、高額療養費制度と付加給付をうまく活用し、賢く節約していきましょう!